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〜演奏家に順位を付けることは出来ない。
ただ二胡という楽器においては姜建華が世界一と言える〜 |
昨年は女子十二楽坊の活躍もあるなど全国で二胡がブームとなっております。
しかし、二胡の演奏を聞くのなら、まずはこの人の演奏を聞いてからに…。
そこで、3月16日(火)におこなわれる姜 建華の二胡リサイタルのチケットを、遊学舎会員の皆さまには特別によいお席でのご案内をおこなうことにしました。 |
世界の作曲家が心に描いた中国を、「中国の至宝」姜建華が初めて二胡で演奏します。
加古 隆 氏が今回、姜のために書き下ろした「絃歌幻想」は二胡の奥深い音色と、姜の力に、震えを感じずにはいられない…
上海の高度経済成長に代表される様に、中国は今、世界が最も注目する国ではないだろうか?日本 の音楽シーンでも多くの中国人アーティストが注目されている。「オーシャン・ロード・トゥ・チャイナ」、「中国への道」と題された様に、世界が見た中国を、中国人である姜が表現します。 |
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日 時 2004年3月16日(火) 18:30開場 19:00開演
会 場 東京オペラシティコンサートホール
演奏曲
加古隆:Ocean Road - To China
加古隆:絃歌幻想
華彦釣:二泉映月
服部良一:蘇州夜曲〜黎綿光:夜来香
クライスラー:中国の太鼓
ルーセル:賢い妻の返答
ピアソラ:リベル・タンゴ
リムスキー=コルサコフ:インド人の歌
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より〜どうぞお聞きください、泣くなリュー
〜誰も寝てはならぬ
J.シュトラウス:中国のギャロップ
サン・バオ:初恋の来た道
渡辺俊幸:大地の子
サラサーテ:カルメン幻想曲
【メンバー】
姜建華(ニ胡)、楊宝元(中国琵琶)、有森直樹(ピアノ)、嶋田拓夫(チェロ)ほか
チケット S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円
チケットのお問い合わせ、お申し込みは ザ・カンパニー 03‐3479‐2245
「遊学舎会員」とおっしゃっていただければ、良い席を優先的にご案内します。
姜 建華の軌跡
●中国の至宝と言われる訳...
江青女史に認められ超エリート教育を受ける
文化革命最中、中国最高峰の北京中央音楽院のTOPであった江青女史が姜をスカウト。
13歳にして中央音楽院に入学(当時は入学試験制度では無く、スカウト制)。エリート教育を受ける一方で、子供ながらに多くの海外公演の機会を与えられる。姜は「二胡だけでなく、クラシック音楽を学ぶことができたことで、今の私がある。」と言う。姜はピアノとヴァイオリンも演奏できる。 |
世界で初めて西洋楽器、オーケストラとの共演を果たす
| 二胡は中国の伝統楽器であり、西洋楽器との演奏曲が無かった。二胡と姜の魅力に取り付かれた小澤征爾氏は、オーケストラと二胡が共演出来る曲を北京中央音楽院の学長に依頼し、出来上がった曲を持って、二胡と姜を世界に紹介した。 |
初めてクラッシック曲を演奏した二胡奏者
| 二胡とオーケストラの曲に行き詰まった小澤氏は、姜にヴァイオリン曲の「ツィゴイネルワイゼン」の演奏を提案。4弦のヴァイオリンを2弦の二胡で表現することは、単純には2倍の速さの指の動きが要求され、ポジション・チェンジの幅も大きくなるため、正確な音程を出すことは難しい。さらには、二胡は弦を指板(竿)から浮かせて押さえるため正確な音程は取り難い楽器である。提案から演奏会まで一週間も無かった状況で、見事に共演を果たした。 |
中国で初の「国家第一級演奏家」の称号を得る
| '81年、中国全土の全楽器のコンクールで優勝。'86年、国家演奏家制度ができ、第一回目に5名の第一級演奏家が誕生した。姜は若干25歳。姜以外は年輩の演奏家で、二胡奏者は姜だけであった。 |
●小澤征爾氏との運命の出会い
'76年、テレビのドキュメンタリー番組を撮影のために北京を訪れた小澤氏の前で、中央音楽院を代表して15歳の少女が二胡を演奏した。感極まった小澤氏はカメラを気にすることなく、涙を流し、少女を抱きしめた。この映像は日本で、少女の知らないところで放映された。
小澤氏は姜をタングルウッド音楽祭、ボストン交響楽団ならびにサンフランシスコ交響楽団のソリストに招き、世界に紹介し、大きな賞賛を得た。
「姜さんがやってることを全部楽譜では書けない。それ故に、悲しい音楽のメひだモがたくさんある。それが僕なんかが聴いてると、誰でもね、一番心に打たれちゃう。親が亡くなった悲しみとか、失恋の悲しみとかじゃなく、もっと原点の音の悲しみっていうのかな。だから逆に音が持ってる嬉しいことも出しやすくなる。ノ姜さんが他の二胡奏者と違うことはメ音モの持ってる感情が素直に表れてくるんだよね。その凄さは西洋人にもわかるよね。そのメ音モが持ってる力に僕自身が動かされるという発見があって、それから音の幅に対する概念が変わったよ。」
(2002年8月小澤氏インタヴューより) |
奇しくも'76年にはカラヤンも北京を訪れ、小澤氏の時と同様に、姜はカラヤンの前で演奏した。カラヤンは姜をドイツに連れ帰ることを手配したが実現はしなかった。
●中国の至宝が日本に移住をした訳...
国家第一級演奏家になったことで姜は名誉と地位と報酬を保証されたが、当時の中国では演奏家としてよりも、講師としての道を強要された。
子供の頃から多くの世界を見る機会を与えられた姜は、世界に二胡の魅力を広めたかったが、自由に中国から海外に行ける時代ではなかった。
中国にいては、二胡は相変わらず伝統曲を演奏するための楽器であった。オーケストラとの共演やクラシック曲の演奏を経験した姜には、二胡の可能性を追及する場が欲しかった。
姜は移住を決意する一年前に、日本での演奏の機会があった。「日本は酷い国」と教育を受けていた姜にとって、日本人の優しさはあまりのギャップであった。気候、風土、文化、何よりも、何処の国よりも日本の食事が合ったと姜は言う。小澤氏の勧めで'86年に移住。
●移住後の主な活躍...
「ラスト・エンペラー」のテーマ
日本人の大多数が初めて二胡の音色を聴いたのが「ラスト・エンペラー」のテーマであろう。
坂本龍一氏は二胡奏者を探しまくり、姜に行き着いた。この曲は1987年度アカデミー賞音楽賞を受賞。日本のみならず、世界の多くの人が初めて二胡の音色を聴いたのが姜の演奏する「ラスト・エンペラー」では?
昨年、16年振りに坂本氏のラヴ・コールで坂本氏のレコーディングに参加。 |
'86年サントリー・ホールの柿落としに小澤氏指揮の新日本フィルと共演
'88年カザルス・ホールの柿落としでソロ・リサイタル
'89年小澤氏指揮のベルリン・フィルとの共演
'90年カーネギー・ホール100周年記念コンサートに上海交響楽団と共演。全米ツアーを慣行
'92年王子ホールの柿落とし公演に出演
'02年上海と東京で「日中国交正常化30周年記念コンサート」を実施
これまで国内外の多くのオーケストラとの共演を果たす
●二胡ブームの先鞭を切る...
クラシック・アーティストとしての活動をメインに、日本の伝統曲や中国の伝統曲のアルバムを発売していたが、大きな転機となったのが、アルバム「マニフィーク・シノワ」('01年)。よく知られるクラシック曲とポピュラー曲を程よくブレンドし、華麗なる中国を表現したアルバムは5万枚を越すヒットとなった。この頃から多くの二胡奏者がデビューし始める。
来日して15年が経ち、故郷への熱き思いと、日本で学んだ全てを表現したアルバム「故郷熱情」('02年)は、二胡の可能性を追求するために来日した姜にとって、二胡では最も表現しにくいリズムにチャレンジして、Jazz曲をも収録した。
今までも、これからも、姜でしか出来ない二胡を聴かせてくれる。
●アラカルト...
二胡を始めたのは10歳と遅い
| 叔父が二胡奏者で、兄弟は小さい頃から二胡を学んでいた。二胡の演奏スタイルは足を開き、下腹に二胡の胴体を押し付け、身体全体を共鳴させ、音を出す。最近は立って演奏する二胡奏者もいるが、マイクに助けられないと音は共鳴しない。足を開くスタイルから二胡は女性が演奏する楽器ではないと言われていたために学ぶことを許されなかった。二胡に憧れ聴きつづけていた姜には、二胡を手にしてからの上達は早かった。 |
姜にとっての文化革命とは
| 姜は文化革命時代の多くを語らない。現在、4人組は悪の根源の様に考えられている。多くの人が悪い思いを強いられたが、姜は江青女史に見出され、エリート教育を受け、多くのチャンスを与えられ、今の姜があることは事実である。 |
今も姜の帰国を待つ中国
| 日本への移住は亡命ではない。勉強のための移住であり、日本に移住してからも国家第一級演奏家としての報酬は払われていた。姜は払われた報酬の全てを返還した。昨年、帰国した際も、中国側からのラヴ・コールは熱かった。 |
日本と中国の掛け橋に
| 昨年は日中国交正常化30周年であった。9月には上海オペラハウスにて、12月には東京オーチャード・ホールにて、日中政府公認の「日中国交正常化30周年記念コンサート」を満員の観客のもと成功させた。 |
●プロフィール
'61年上海生まれ。10歳で二胡を始め、13歳で北京中央音楽院に入学。中国内外で活躍するも'86年に日本に移住し世界を舞台に活躍。中国琵琶奏者を夫に持ち、二児の母である。演奏家として以外に日本で唯一の二胡を学べる大学、高崎芸術大学で教鞭をとっている。 |
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