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吉村作治 エジプト博物館
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第5回 「コラム 千夜一夜」 9/29〜
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長さを表わす単位

今回はエジプト文明を創った道具たちにまつわるお話をしたいと思います。
今回は建設にかかわる道具についてお話しましょう。
建設の場合には実際に建物を作るときに使う道具とできる前に測ったり、設計図を書いたりするのに必要な測量の道具があります。非常に重要なのは今から4000〜5000年も前に作ったにもかかわらず、ピラミッドの東西南北の底辺の長さの誤差が1cm以内ということです。不思議でしょう?
今測ったって大変ですよ。今我々が、すでにできている建物を測るのには光の速さを利用して測ることができます。これだと誤差はほとんど出ません。1mm以内ですけど、それはもう、大変な科学技術です。当時は測るといっても、巻尺もなければなにもない。ではどうやって測ったのかというと、パピルスを撚って縄にして、長さを決めて測ってたんです。今のメートル法や、昔の日本の尺貫法では、鹿児島で測ろうが東京で測ろうが青森で測ろうが1mは1m、一尺は一尺。同じでしょ?しかし当時のエジプトでは腕尺といって王様のひじから中指までの長さを1キュービットとした単位で測っていたのです。ですから、王さまが亡くなると長さが変わったのです。そのたびに道具も変えなければいけない。そういう中でどうやって1cmの誤差でできたのか、不思議でしょう?これが古代エジプトの知恵なんです。

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計測輪

今では当然のように使われている自動車のスピードメーターの距離計やマラソンのトラックを測るのに何で測っているかご存知ですか?あれは計測輪というもので測っているんですね。円周ですからπがはいっています。
きちっと測りますので誤差は少ないけど、底辺の長さにはπが入ってきます。4つの底辺の長さを足したものをピラミッドの高さの2倍で割りますと3.14…と出るんです。すごいでしょ。これ、欧米の学者はずっと長いこと「古代エジプト人もπを知っていた!」で終わってたのですが、それを計算の上で見抜いて計測輪を見つけた人がいます。ブリティッシュミュージアムに。それに私の理論を合致して、古代エジプトのピラミッドの底辺は計測論を使ったためにπが入っていた。そして全く誤差がなかったのだということを日本人の私が提案したのです。
古代エジプトの考古学って面白いでしょう?

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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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