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| エスナのクヌム神殿 |
エスナとは、ルクソールから4〜50キロ南にいったところにあります。クヌム神殿に、今でも残っているのは列柱室だけですね。ナイル川の神である、クヌム神の信仰が非常に強かった所です。
古代ではラトポリスといっていました。ポリスというからにはギリシャ名です。ラトスというのは聖なる魚、神を表わしますから、神様を祭っていたというわけなんですね。
クヌム神はナイル川の神様ですからナイル川と非常に密接です。ナイル川の魚というのはナイルパッチとか、肺魚、あと、ナマズですね。体長4〜5cmピンクナマズというのがいます。普段川の底のところでエサを探しているのですが、時々ふっと川面に上がってきて、ぴゅっと腹を出す。まるで呼吸をしているように見える、不思議な魚なんです。
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| クヌム神のレリーフ |
このナイル川に非常に力を持っていたクヌム神は角がくるくると曲がっている牡羊の顔をしているんです。アスワンのエレファンティーヌ島とエスナで信仰されている神で創造神です。
ナイル川は神の化身と考えられていて、上流からシルトという土を運んできます。このシルトという土が生命、人間を生み出すことから『創造の神』と考えられたのです。創造というと「造る」ということですね。宇宙の神様、広がっていくということで幅の広い神様です。
妻はメンヒトというメスライオンの神で、非常に面白い神様です。エスナはナイル川の上がるところにあったため、非常に重要な位置で農業生産も高かったので、大変リッチな土地として力を持っていました。
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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