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吉村作治 エジプト博物館
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第5回 「ご質問にお答えして」 6/30〜
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大列柱室の天井址
(ルクソール東岸 カルナク大神殿)

今回は皆さまからのご質問にお答えします。

Q1:過去の調査でエジプト文明のすべての時代が明かされていますか?
20世紀にツタンカーメン王が発見されていますね。まだわかっていない時代があるとすればいつごろですか?

極端なことをいいますと、ほとんどわかっていません!『ほとんど』というのはちょっといいすぎですけどね。わかっているもの、今までに発掘できたものはおそらく当時の3割から4割。ですから、私たちが毎年たくさんの新発見をするわけです。われわれだけでなく、150隊ぐらいがエジプトで発掘してまして、そういう人たちも発見をしています。
あと300年から500年発掘し続けて新しいもの、…新しい事実、新しい遺物、新しい王様の名前が出てくるでしょう。貴族の名前だったら毎年20人、30人出てきますから、これからです。
実際わからないこともいっぱいありますんでこれからが楽しみなんですよ。

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列柱室
(ルクソール東岸 ルクソール神殿)

Q2:古代エジプトの列柱建造物の屋根は何でできているのですか。木製だとしたらどのような形状だったのでしょうか。

天井と屋根、これが区別がつかないのです。雨が降らないので天井を作ってその上に屋根を作る必要がない、一緒でいいんです
天井と屋根、両方を持つような大きな建造物、カルナク大神殿とかルクソール神殿など、神殿系は石で天井を張るというか、屋根を作るというか、ピシっとつくるんです。
それには砂をずっと埋めていき、天井を持たせるための柱をたくさん作るんです。カルナク神殿では134本もつくったんですよ。そこのとこに円盤状の石をだるま落としのように積んでいくのです。積んでいって砂を埋める。いちばん最後に天井になる石、屋根といってもいいのですが、それをぴちっと埋めてその間をしっくいで埋める。雨が降らないけどお日様の光がこぼれ入ると神秘性が失われますから、ピシッとしっくいを塗って、あとで砂を取り除くとピシッとした部屋ができるんです。部屋といっても今のようにその中で何かしようというわけではありませんから、神秘的な空間さえできればいいわけですから、柱がいくらあっても、天井が落ちないようにということを第一にしていますから、オーバーなぐらいにつくるんですね。
しかも石をタテに積んでいきますので重さで落ちない。こうして工夫して、天井が落ちないようにとつくって、神秘的にして、暗くして、一条の光が入ってきて、その光の道に沿って歩いていくというのが古代エジプトの神殿建築なんですね。そんな風にして、屋根という概念より天井という概念が強かったのです。

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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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