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吉村作治 エジプト博物館
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第1回 「スフィンクスアベニュー」 6/2〜
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皆さん、『スフィンクス』って意味わかりますか?
ギリシア人が作った名前というか、それがなまったものです。もともとは『シェプスアンク』といいまして、シェプスは『姿』、アンクは『永遠復活の鍵』。すなわち再生の神様、ということですね。
スフィンクスというと、皆さん一番よくご存知なのはギザの第2ピラミッド、カフラー王のピラミッドの前にあるスフィンクスでしょうね。これが大スフィンクスで、それ以外のスフィンクス、例えばエジプトのルクソール神殿のスフィンクスとかクレタ島、ギリシア本土、メソポタミア、イランなど、スフィンクスの流れを汲んだものがあるんです。グリフィンとか、いろいろと形を変えてますけどね、もともとのオリジナルはギザの大スフィンクスなんです。あれは神様なんですね。
このルクソール神殿前にあるスフィンクスアベニューですけど、スフィンクスがだだだだだっとひとつずつ鎮座しています。これは、神殿すなわち聖なる建物を守る。ここに悪い人、邪悪なものが来ても入れない、というためのお守りなんです。もともとのエジプトのスフィンクスは善良な神様で、どんな悪人でもこのスフィンクスの前に来るとみんないい人になってしまうというような神様なんです。そういう神様がずーっと並んでいるんですね。
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スフィンクスアベニューに
建てられたモスク
カルナク神殿では1年に1回、夏のはじめのころに、豊作祈願のためオペトの祭りというのを行います。カルナク神殿を出て、運河を通ってナイル川をさかのぼり、ルクソール神殿に来て、そこでお祭りをするのですが、お祭りが終わってひと月後にアメン神が神輿に乗ってしずしずと1日かけてカルナク神殿に帰っていく。つまり、この道はカルナク神殿にまっすぐ行っているんです。
ところが今、300mぐらい行ったところでばたっと止まっているんですね。なぜ止まっているのかと言いますと、イスラム時代、そういうことに全く関係ない、わからない人たちがモスク、イスラム教の礼拝所を作っちゃったからなんです。
イスラム教徒にとってモスクは今でも使われている、ものすごく神聖なものですから、それを壊してカルナク神殿まで通そうということはできないし、する気もない。今エジプトでは80%ぐらいがイスラム教徒ですから。そこでばたっと終わってしまう。やっぱり過去の宗教は現代の宗教にかなわないな、ということがわかります。
しかしまあ、そのモスクを越えた先からは今も次々とスフィンクスが発掘されてまして、スフィンクスアベニューができてますね。このカルナク神殿はここから南に向かっているんですけど北側でカルナク神殿とつながっている。スフィンクスアベニューによってつながっているということなんです。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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