| 第2回 |
「船着き場から第一塔門にかけて」 |
4/14〜 |
この写真はカルナク大神殿の船着場の手前です。
スフィンクスアベニュー(スフィンクス通り)に行きまして、一番最初に見えるのが第一塔門です。カルナク大神殿は中心からずっと西に増築してきました。1200年から1300年かけて増築したのです。最初は小さなものだったのですが1200年から1300年の間に東京ドーム4つ分ぐらいの大きなものになっていったんですね。
我々が第一塔門といっている所は実は新しい所なんです。「第一」とは現代から見ての数字。今から大体2200年から2300年ぐらい前のものです。奥の方は4000年以上前のものです。これはネクタネボという人が作ったといわれています。今から2200年から2300年前の末期王朝時代の王様です。
見ていただくとわかりますが、一見完成しているようで実は未完成。裏側を見るともっと驚くべき未完成さがあります。塔門の石を積んだ時のランプと我々が呼んでいるスロープがあるのですが、開会式をやるに当たって、すぐやらなきゃいけないというんでその坂道(足場)をこわさずに開会式をやり、開会式が終わったら安心して取り払うのを忘れてしまった、というようなわけです。 |
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スフィンクス (カルナク大神殿) |
そのおかげで、2000年も経って『この塔門、どうやって造ったの?』ということになった時に、このスロープが見つかり、ここから登っていったということがわかったんです。彼らが未完成にしたことが我々にとってよかった。いい証拠になったという、典型的なものです。
この手前のスフィンクスはもともとはもっと奥、第一塔門の向こう側にあったんですけど、第一塔門を作ったときに、こっちに持ってきました。全部造ると大変ですからアレンジしなおしてきちっとしたのです。ここのところを神官など、人が中に入るために歩くのですがここの高さ、地表面は地中海から80mぐらい。今から2000年前のローマ時代の地表なんです。そういうようなことがわかってくるのです。
このスフィンクスはナイル川の神様であるクヌ、牡羊の顔をしています。スフィンクスは人間の顔をしていると皆さんお思いでしょうが、人の顔のはひとつだけです。もちろんその後、ファラオの顔のものも作られていますが、実は場所や時代によって変わるんです。ここのスフィンクスはナイル川に向かっているので、ナイル川の神様であるクヌが顔になっているということです。
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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