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エドフ神殿 (エドフ) |
今回は古代エジプトの神殿にまつわるお話をしたいと思います。
神殿…。いい響きですね。神殿とはなんだかわからないと言う方も多いと思いますが、神殿とは神様が住んでいるところです。神様が住んでいるといっても、見たことありますか?目で見えるもんじゃないんです。心の中で見えるんですね。
存在があるといいながら確かめられない。しかし、古代エジプト人は偉いんです。ちゃんと見た目で確かめられるように彫刻で神様をあらわにしたんです。しかもですよ、永遠不滅であることを証明するために石とか金で神様を彫るんです。そういう神様が一体どこから来るかといいますと、日本人が日本から来たように、神様も神の国から来なきゃいけないじゃないですか。そこで神の国を作ったんです。これがあの世とか、来世とか黄泉の国というものです。
いってみれば人間の想像力で作った国。はやりの言葉でいえばサイバーですね。サイバー・ワールド。今から5000年前古代エジプト人は、このサイバー・ワールドを作ったんです。すごいですね。今はコンピューターなんかを使って、すっかり最先端をいってるようなことを言っていますが、今から5000年前にエジプト人が作ったあの世をサイバー・ワールドと考えるとすごいことだと思いますね。 |
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オシリス神のレリーフ (王家の谷、セティ1世王墓) |
そこには神様が住んでいます。確認されているだけでも1000近い神様がいて、家族もちゃんと構成されてまして、オシリスを中心とした国を作った家族、自然現象…太陽神ラーとか、月のコンスといった神様、土地を守る神様など、いってみれば日本の神社仏閣と同じです。地域地域の町のちょうどはずれのところとか、神殿ですと逆にど真ん中に作って、人々が集まってそこで神様に祈ってお願いをする。すなわち私たちが考えていることは5000年間、名前とか形とかを変えながらずーっとつながっているんですよ。神の存在とか、神の国、来世を考え出して、きちっと行ったり来たりできるようにとか、神様があの世から来たからこっちで住むところを作る。それが神社であり、仏閣であり、カテドラルでしょ。これを神殿というのです。そして、作っただけでなく、お守りする人がいる。神様はありがたいと思うような今の仕組み、システムを作ったんです。
そういうものの象徴が神殿なのです。あらたかでしょう?すごいでしょう?皆さんも神社、仏閣、神殿、カテドラルに行ったら頭を下げましょうね。きっといいことありますよ。
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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