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吉村作治 エジプト博物館
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第2回 「大神殿外観」 3/10〜
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今から3300年前、アブ・シンベル神殿の周りには勇猛果敢な部族がたくさんいました。エジプトはその部族たちを、ファラオが変わるたびに軍を派遣して抑えつけなければならなかった。ラムセス2世はぴしっと抑えるため『エジプトはすごいんだぞ』と思わせたのが右の写真です。
月が出てたりしてなんかロマンチックですね。この4体の像はすべてラムセス2世。ヨーロッパの探険家が来て宝物があるだろうと砂を掘り返してみたのですが、何もなかった。神殿ですからね。普通はこのような彫刻は中に入れるのですが、彫り込んであるために何も見つけることはできなかったのです。
大神殿ともうひとつ小神殿があり、この大神殿と小神殿をセットにして、『アブ・シンベル大神殿』というのですが、大神殿の方は幅が38m、高さ33mですね。外のラムセス2世の彫刻は高さが20mといいますからすごいですね。足元にはネフェルタリという王妃をはじめ、王女、お母さんまでが彫刻して残されています。しかし、これを作ったために、周りに住んでいたヌビアの部族の人たちが、『こんなにすごいことをする国だから、さぞかし豊かな国なんだろう』と思い、この時代から180年から200年のちに、エジプトに攻め込んでいってやっつけて、王様になってしまったんです。もっとも、40年か50年しかいられなかったのですが、刺激してしまったということなんですね。よく考えてみると「自分はこんなにすごいんだ」とか、「えらいんだ」と言ったりすると、相手は「いつかはやっつけてやろう」ということになるのかもしれませんね。
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ラムセス2世の巨像
(アブ・シンベル大神殿)
私がはじめて行ったときは再建後で、ちょうど1000何個の石を積んだあとでした。今見ると全くわかりませんが、ここで使われた接着剤は日本のものだそうです。当時、ほぼはじめての日本人、という状況でしたからイタリア人やフランス人の技師が握手してくれて「日本から来たのか?日本はすごい国だ」とか言うもんですから、どうしてこの人たちは知っているのかなあと思ったら、日本の接着剤を使っていたということだったんですね。「それが一番だ!」なんて言ってくれました。でも、そんなことでほめられても、100万ドルちょっとしか出してないのが恥ずかしいなと思ったのですが、完成して飛行機が飛ぶようになってから行ってみると、当時の思い出がありますね。ここでナイル川の水を飲んでおなか壊したこととか。なんと言いますか、一番の痛恨です。その後40年間、一度もナイル川の水でおなか壊していませんからね。
でも、川の水には気をつけた方がいいですね。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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