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| イパイのトゥーム・チャペル |
今回は早大発掘40年展についてお話をしたいと思います。
昨年から日本全国を回り、現在、愛媛県美術館で開催されていますけど、たくさんの方がいらしてくださって、大変ありがたいです。
我々の調査の1番の目玉というか、キーワードはハイテク調査。東海大学の情報科学センターの当時の所長、坂田俊文先生に出会いまして、宇宙考古学をやろうといわれました。壮大なワクワクするようなプロジェクトで東海大学と早稲田大学で組んで、3、4年かけてやりました。
人工衛星の画像解析をしたり、地上をくまなく当たって地下の遺跡を見つけようとやったり…。30何ヶ所も候補地があったのですが、そのうちの3ヶ所を除く全部がすでにヨーロッパの調査隊の権益があったので入れないということで、3つのうちどこをやろうかということになり、くまなく一生懸命地上を歩いて決めたのがダハシュールです。ピラミッド地帯の南のはずれといったところで、近くに全く不自然にまっ平らな砂漠があった。周囲が10キロぐらいある広大なところでそれまで誰も手をつけていない。しばらく前までは軍がそこのところを演習場にしていて、軍が撤退したあとがぽっかり空いていた。他の調査隊は自分の権益のところでやっていますから、そこは空いていたのです。
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| 「セヌウ」のミイラマスク |
人工衛星の画像解析による候補地とたまたま空いていたという偶然が重なり、我々が1996年から調査をしたんですね。 まあラッキーというか、1996年3月にトゥーム・チャペルという、地下に墳墓があり、上に神殿がついているという大型神殿つき貴族墓というのをみつけました。そこはツタンカーメンの側近だったイバイという人の墓だったんですね。そこからいろんな物が出てきました。ツタンカーメン王の名前のある指輪、王妃アンケセナーメンの指輪。これは世界で一個しかありません。そういったものがたくさん出てきております。
その後、2005年の1月5日に、中王国時代…、今から3800年前のセヌウという軍司令官、ヌビア人が攻めてきた時に立ち向かう将軍の未盗掘の完全ミイラを見つけました。その年の夏にはCTスキャンをして、それを元にコンピュータグラフィックもやりました。なかなか素晴らしい研究だったと思います。コンピュータグラフィックで復顔して下ったのは女子美術大学の内山先生という方です。そういったことでたくさん、いろんな大学と連合、協力しながらエジプト調査はこれからも続いていきます。ダハシュールの北の遺跡というのはなかなか有望でして、これからいくつもまだありそうなんですね。乞うご期待です。
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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