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吉村作治 エジプト博物館
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第2回 「エレファンティネ島」 11/12〜
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アスワンにはいっぱい細かい島がありまして、一番大きいのがエレファンティネ島。すぐの場にキッチーナ島、フィエラ島。この3つが大きな島です。フィエラ島は次回にお話しますが、キッチーナ島はキッチーナという名前のスーダンのイギリス軍の司令官がいまして、スーダンがあまりに暑いために、ほぼここに住んでいたので、キッチーナ島という名がついているのです。
エレファンティネ島は古代からずっと有名でして、アスワンはそこに町がありました。今の中心的な町はエレファンティネ島の対岸東側にありますが、当時はマーケットとか島で正規に働いている役人とか、貴族の世話をする人たちが住んでいました。
ここに広々とした湖を作ることになりました。ナセル湖という名のその湖は、ガマール・アブドゥン=ナセル大統領の名前からとったものです。(ナセルとは『勝利』という意味ですが、勝利できなかったと人々は笑っていますが)この湖がアスワンの気候を変えてしまった。湖の水が蒸発しますよね、蒸発して、して、して、していくと上空に雲ができます。雲がうんとできるとその雲に水蒸気がまた溜まる。そうすると雲が持ちきれなくなって雨が降る。
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エレファンティネ島
(アスワン)
アスワンはもともと雨が降らないところで、理科年表なんか調べるとわかりますが、年間降雨量はゼロ。しかし、今や年間3ミリになっています。3ミリといったら1年にひと雨ある、という感じですかね。雲のところに1年かかって溜まった水蒸気がばっと落ちて3ミリ。我々だと笑っちゃうような量ですよね。1日で300ミリという大雨が降るときもありますからね。そういう日本で3ミリといったらないも同然ですけど、ずっと何千年もゼロだったところに3ミリってすごいことですよ。それまではアスワンでは家には屋根がなかったんです。日よけ程度。天井の少しできのいいというようなのはあったけれど、そこへ雨がざーっと降られたらたまりません。それよりも家は全部泥レンガだったんです。大雨が降ると泥レンガは溶けますから。実際に溶けるんです。まあ、全部というわけではなく、梁のところだけでしたけどね。そういうことで今ではブロックで家を作りかえる人が随分いるぐらいです。自然というのはすごいですね。
ともかく、自然になまじっか手を入れてはいけないという教訓ですよね、我々はよくそれを学ばなきゃいけないと思います。
アスワンの主たる神様はクヌムといいまして、ナイル川の神様です。ほかにもハピとかイシスとかナイル川にちなんだ神様がいくつかありますが、クヌムというのは重要ですね。エレファンティネ島にはクヌム神殿がありまして、この島の売り物です。ぜひ一度行ってみてください。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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