ヒエログリフを書くには、漢字よりももっと具体的な形を文字にすればいいんですね。ヒエログリフは7000文字ありますから、全部使うのはなかなか難しい。意味を持つ字と音を持つ字、2種類あるのですが、外国の人には使いづらいんです。
古代エジプト語を全部、「川は○○で山は××で、あれは△△で…」と覚えていくのは大変です。ヒエログリフの形はかわいいので、自分たちの言葉に合わせてやってみてはどうか。すなわち、ヒエログリフの文字をアルファベットにしちゃおうではないか、という動きになりまして、かなりムリがあったのですが、私はもっとムリをして、日本語に合わせようとしました。何がムリかというと、ヒエログリフには母音がついていない。母音のみの文字は3種類、アとイとウ。しかし、それが実際に子音、たとえば「K」と母音の「A」がついて「カ」となることはあまりない。それをムリにくっつけて「カ」にしようとやってみたのです。
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それぞれ、「K」、「S」、「T」、「N」、「H」を表わす子音を集めてきて、それに母音をくっつける。先ほど言いましたように、母音は「A」、「I」、「U」しかなかった。そこで、「I」と「E」の音が似ているので「I」を表わす文字を少し変形して「E」にするとか、2種類あった「U」の音を表わす文字のうち、時代的に遅れて入ってきた方を「O」にするといった努力をしました。
なぜ、そのようなことを考えついたかというと、私がヒエログリフの勉強を始めたころ、誰もヒエログリフを知らなくて、サインの時にヒエログリフを使うとみなさんに大変感動されたんですね。という、まあ、不純な動機からだったのですが。
ヒエログリフは暗号にもなりますね。暗号はなかなか難しいです。人に読まれちゃいけないし、わかってる人同士はわからないといけない。人生の特技としてぜひやってみてください。 |
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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