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ヒエログリフ
(ルクソール西岸、
ディル・アルニメディーナ、
バシェドゥの墓の壁画) |
今月は特別編としてヒエログリフについてお話してまいります。
ヒエログリフとは何か。日本語に訳すと「神聖なもの」。神聖とはとても崇めるような素晴らしい文字。人が触ることができないようなものということです。
文字とは、人間が発明したような錯覚に陥っていますが、神様から突然もらったものです。突然もらうとはどういうことかというと、見たものがそのまま文字。牛を例に言いますと、牛の絵を見て「う・し」と思う。ならこの絵を「う」と読もう。というようなことです。
段々文字が出てくると、文字を整理して今までしゃべっていた音と文字をあわせるようになり、ついにヒエログリフができるようになる。今から5000年ぐらい前、紀元前3000年とか、その時代に文字が出てきます。エジプトよりちょっと前にメソポタミアでも字が出るのですが、もともとメソポタミアでも動物の形とか、山の形といったものを文字にしていました。象形文字ですね。 |
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「アニの死者の書」のパピルス (ベニ・ハッサン) |
エジプトにはパピルスという紙がありましたが、メソポタミアにはなかったので泥を固めてそこに書いてたんですね。そうすると、絵を描いているうちに固まって書けなくなるのですぐに印ができるように音を中心としたものに変わっていく。これが表音文字です。アルファベットのABCD…、日本語のいろはに…。これらも表音文字ですね。一方エジプトは紙がありましたから、紙に書く。紙は固くなったりしませんから、ペンでゆっくり書くことができる思い入れよくきれいに書くと神様に好かれ、汚く書くと神様から「こいつはダメだ」といわれるというようなことで皆、一生懸命に書いた。ですからヒエログリフは神聖な、神様に対する文字なので、大変尊重されたんですね。他の国は表音、音を中心とした文字にして広まっていったのですが、エジプトでは象形文字が中心となり、神様に捧げるようになる。中国もそうなんですね。日本の漢字も中国から持ってきたものですが、中国の漢字とは山の形を文字にするなど、大変重要なものです。大きく分けて世界には音を中心にした文字と意味を中心にした文字の2つがありますが、この2種類を使って人類の歴史が書き残されるようになったのが今から5000年ぐらい前のことです。この時に使われた文字がヒエログリフなんですね。 |
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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