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授乳をするハトホル女神のレリーフ (デンデラ、ハトホル神殿) |
デンデラは、ハトホルという女性の神様、ハトホル女神をまつっている古代の町として知られています。ハトホルとはご存知のように、愛と豊作。愛がなければ子供ができないように愛がなければ作物もできない、ということで、愛と豊作の女神です。これがギリシャ神話ではアフロディテになり、ローマ神話ではヴィーナスになるわけです。この二人は美の神様として世界的に知られていますが、原型はハトホルなんです、
ハトホルは名前の最後に「ホル」がついてますが、これは「ホルス」のことです。ホルスはオシリスとイシスの間に生まれた子供。父親があの世の王になったため、息子はこの世の王になった。王になったホルスの妻としてペアになったので「ハトホル」。ホルス(=ホル)に付随したということです。こういう関係を聖なる婚姻、聖婚といいます。
ホルスの所在地、主たる神として君臨した場所は上エジプトのエドフというところです。この間をナイル川で行ったり来たりしたという関係です。 |
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| ハトホル神殿(デンデラ) |
実はクレオパトラは普段、王宮にいる時などには自分のことを『イシス』と呼ばせていました。イシスとハトホルは、「美しくて賢い」、「美しくて優しい」という女性の二面性を持っています。この2人の女神が一体になると理想的な女性になるわけです。そしてクレオパトラは、両方が一体となるような人物になりたいし、自分をそうであると思っているわけです。
ハトホル信仰というのは紀元前3000年、今から5000年ぐらい前から起きていました。この街の主神ですからね。そして、3000年ぐらい経って、クレオパトラがこの地にはじめて来てハトホルのことを聞いて、大きな神殿を作ろうとしたのです。そういうわけで今でもエジプトで指折りの神殿といわれるハトホル神殿というのがあります。一番上のところには天体図があったんですよ。今、本物はルーブル美術館にあるので、レプリカがおいてありますが、ここに大きな神殿を作ったのは、カエサルとクレオパトラの間に生まれたカエサリオンを王位につけることをきちっと神殿の壁面にレリーフとして書き残しておくためと言われています。
母親の執念はすごいですね。 |
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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