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| 大スフィンクス(ギザ) |
スフィンクス。人面獣心なんていって、怪物のように思われていますね。どうも、魔よけとか守衛、物を守る神様といったように考える人がほとんどのようですが、もともとは全然そういう意味ではありません。あとから作り上げられたものです。
スフィンクス、という名前はギリシャ人になまって聞こえただけで、古代エジプトではれっきとした意味があります。「シェプス・アンク」といいまして、「シェプス」は「姿」とか「形」という意味。「アンク」というのは「永遠」とか「不滅」とか「復活」という意味で、すなわち「太陽神」ということなんです。ですからスフィンクスがピラミッドを守っているわけでもなんでもないんです。「そんなこと言ったって、カフラー王のピラミッドのまん前にあるじゃないか」とおっしゃる方もあるかもしれませんが、まん前にあるからそれを守っているとはいえないですよね。
一旦、守り神だと思ってしまうと、確かにそのようにも見えるのですが、おかしな点もあります。スフィンクスは実はカフラー王のピラミッドの真東にあります。そのためにカフラー王のピラミッドの参道は30度南にそれなければならなくなった。もし、ピラミッドの方が先にあったのなら、参道も先に作られたわけですから、このようなことにはなりませんよね。ですから、スフィンクスがあって、あとからピラミッドを建てたということになりますね。 |
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アンクを持っている神々 (パシェド墓、ルクソール西岸) |
スフィンクスというのはそこにあった岩山を削り、それだけでは高さが足りなかったので岩盤を掘り込んで10m以上の高さにして造られたんです。頭の部分と胴体の部分では石の種類が全く違います。
どう違うかといいますと、頭の部分を造っている石は硬質石灰岩といって、少なくとも2000万年ぐらい経っている、堆積岩の一種です。長いこと海の底にいて、石と石の間が緻密に細かい砂で固まっています。それに比べて胴体のところは泥岩とか頁岩といいまして、比較的新しい…数百万年単位でしかありません。あとの時代のものです。
このギザ台地というのは大体1000万年から7〜800万年前にできたといわれていますので、ここの堆積岩はわりと新しいんですね。しかし、頭の部分の石はうんと古い。どこか他から持ってきた石、ということになります。順番からいえば、古いものが下(胴体の方)に来るべきですから、このことから考えてもよそから持ってきたことがわかります。
スフィンクスの謎は深まるばかりというのが現状です。 |
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在サイバー大学学長。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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