| 第3回 |
「ツタンカーメン王墓発見秘話」
|
4/17〜 |
 |
ツタンカーメン王の第1人形棺
(ツタンカーメン王墓) |
ツタンカーメンの墓は1922年11月4日にイギリスのエジプト学者ハワード・カーターによって発見されました。この中には実に2000点以上のものが入っていますが、すごいですね。
未盗掘の王墓といわれていましたがどうも盗掘されているようです。しかし、その盗掘は埋められてからすぐに行われ、しかもお墓に入れられた副葬品を取り出すのが目的ではなく、いくつかの重要なものをとるだけの盗掘だったようです。その証拠に、ぐちゃぐちゃになっているわりには残っているものが結構多いんですね。
その中で何が一番の目玉かというと、やはり黄金のマスクでしょうね。遺物番号のナンバー1は黄金の玉座なんですが、ツタンカーメンといえばやはりこのミイラマスクでしょう。ツタンカーメンの部屋のど真ん中に飾ってあります。今でもすごいですよ。 |
 |
王妃が手向けたヤグルマギクの花束
(カイロ・エジプト博物館蔵) |
その他の目玉といえばお棺でしょうね。ツタンカーメンのお棺、人形棺(ひとがたかん)は3つあります。1番外側のものは今も王家の谷のツタンカーメン王墓に残っています。あとの2つはカイロ博物館に飾ってありますが、当時の金細工はすごいですね。やはり芸術です。ここまでいくのか、という感じです。
そこで王妃アンケセナーメンが葬儀が終わって埋葬する間際に野に咲いているヤグルマギクを入れた。このヤグルマギクが今でも残っているんですね。発見者のハワード・カーターは一番心に残った出土品はこのヤグルマギクだと言っています。当時のアンケセナーメンの気持ちもさることながら、発見したハワード・カーター、堅物といわれたハワード・カーターの気持ちもいいじゃないですか。ああ、考古学者はやっぱりこういう気持ちでなけりゃいけないなと思い知った話です。 |
|
●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
| 情報提供: |
 |
|
|
|
 |