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吉村作治 エジプト博物館
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第4回 「女王の墓はどこに」 12/26〜
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ハトシェプスト女王のスフィンクス像
(カイロ・エジプト博物館蔵)
ハトシェプスト女王は非常に上手な政治を行い、アメン神官からも絶大な支持を受け国民にも女性であることを意識させなかった。そのための努力として、今残されているハトシェプスト女王の彫像はすべて裸なんです。そしてつけ髭をつけている。すなわち、男性として描かれている。一見すると女性とわからないですね。
メトロポリタン美術館に一体だけ、女性としてのハトシェプスト女王の彫像があるのですが、それはもう、ふっくらと胸が出ている。でも、それ以外のものはすべて、男性のように胸はすっと平らになっています。
そのくらい、ハトシェプスト女王は自分が女性であることを皆に強調しなかったといえるのです。
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ハトシェプスト女王の石棺
(カイロ・エジプト博物館蔵)
しかし、即位後22年で突然として歴史から消えるんです。暗殺されたとか、年齢的に自然になくなったんじゃないかとか、いろんな説があります。実はハトシェプスト女王の墓はミステリーに包まれているんですね。なぜかというと、トトメス2世の第一正妃として婚姻関係にあったときすでに、妃でありながら王家の谷に墓を作っているんです。現在、KV21といわれているところで、ツタンカーメンの墓を見つけたハワード・カーターによって発見されたのですが、使われた形跡がない。ただ掘っただけのものだったのです。このほかにもうひとつ、王家の谷に王としての墓も作り始めましたこれはKV20と名づけられていて、やはりハワード・カーターが見つけたのですが、このKV20からは2つの石棺が出ているのです。1つは父親のトトメス1世の名前が彫ってあり、もうひとつにはハトシェプストの名が彫ってある。そのために、KV20がハトシェプストの王墓ではないかといわれているのですが、実はまったく使われていないKV21から不明の女性のミイラが1体見つかっているんですね。ミイラだけがぽんとおかれている。どうもKV20が荒らされそうだったので女王のミイラを取り出してもともとのところに入れたのではないかといわれています。真偽のほどはよくわかりませんし、この、名もないミイラが本当にハトシェプストのものかもわかりません。
近年ポーランドのハトシェプスト女王の研究家が、実は第3の墓がディール・アル=バハリの葬祭殿の裏にあると言い出して、そこを掘ろうとしたのですが、崖になっていてすごく危ないので掘ることができなかったんですね。第3の墓というのが本当にあるのか、世界中の注目を浴びているのですが、はたしてどこにハトシェプスト女王のミイラはあるのでしょうか。またはもうないのでしょうか。大変なミステリーです。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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