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吉村作治 エジプト博物館
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第1回 「アメンエムハト3世とピラミッド」 9/5〜
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アメンエムハト3世像
アメンエムハト3世というのはセンウセルト3世の息子です。このファラオは非常に優れたファラオです。もちろんお父さんのセンウセルト3世も大変立派で、中王国第12王朝の根幹というべきファラオでした。アメンエムハト3世はなんと45年もファラオでいました。悪く言うと老害。あまりに長い治世だったために、後が大変困ったということなんですけど、この人物だけを考えてみると大変多くの仕事をしています。ひとつはピラミッドをたくさん造った。ピラミッドは公共事業ですから長く治世があればたくさん造れるのは当たり前ですね。ハワラーとダハシュールの2ヶ所といわれていますが、実はリシェトにもあります。全部で3つ造っています。
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アメンエムハト3世のピラミッド
中王国時代のピラミッドは泥レンガで造られています。なぜかといいますと、みなさんもうご存じと思いますが石を切って運んで積むというのは大変な仕事です。一方、泥をこねて積み上げていくのはずいぶんと楽です。けが人も少ないですしね。しかしやはり見た目には石がいい。永遠性の象徴ですから。見たときにピカピカ光るとか石という感じが必要だった。そこで外装…化粧石というのですが、以前と同じ石灰岩、特に硬質石灰岩を使ったんですね。"中王国のピラミッドは大きいけれど泥レンガである。しかし、永遠性を持たせるために石で化粧している"ということなんです。
そしてもうひとつ重要なことはこの時代は経済が繁栄した。人口が増えてるんです。気候が温暖になってたくさんの人が生まれた。そうすると当然食料が足らなくなりますね。ですから食糧を増産するために、カルーン湖という湖とナイル川をつなげた。その間に運河を掘るわけですが、そうして砂漠にも水を充分に供給することによって農地が増える。農地が増えることで農産物が飛躍的に多くなる。人口が増えて国に活気が出てくる。その勢いでシナイ半島を開拓しトルコ石を持ってくる。そのトルコ石をふんだんに使って装飾分を作り、王妃や王女をきらびやかに飾り、外国の人に、エジプトがいかに繁栄したかを見せたわけです。
そういうわけでアメンエムハト3世というのは中王国時代の非常に重要なファラオであったということです。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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