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吉村作治 エジプト博物館
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第3回 「ピラミッド・テキスト」 6/20〜
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ピラミッド・テキスト
(サッカラ、ウナス王のピラミッド)
ピラミッドについてはわからないことがたくさんあると何回も何回も言ってきましたね。何のために作られたのかと、かどうやって作ったのかとか、何年かかったのかとか、誰が作ったのかとか、もう言い出したらキリがありません。実はピラミッド・テキストというのは第五王朝のウナス王のときから書かれ始めたんですね。テキストというぐらいですから文書、字が書いてあるんです。ウナス王のピラミッドの玄室、地下の間にはたくさんの文字がかかれています。これがピラミッド・テキストです。天井が鮮やかな真っ青なところに無数の星がわーーっと描かれています。中は真っ暗なんですが、もし、電球をもってはいるとビックリしますよ。まさに夜空。闇夜の世界を描いているんですけど、このピラミッド・テキストには、ウナス王が何のためにピラミッドを作ったんだということが書かれています。この「何のために」というのがすごく大切なんですよ。我々は「何のために」聞くと、建築の目的を考えてしまうのですがそうではなく、神様のためにこのピラミッドを作ったということが書かれています。
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ウナス王のピラミッド 玄室(模型)
神々のためにピラミッドを作り、部屋を作り、一体どういうことを書いたのか…。三種類のことが書いてあります。ひとつは自分が生まれてから王になって、王になってからあの世に行くまでの自分史。次に自分史の中でいかに神々を敬ったか。神々に対する礼賛ですね。そして第三にはこの世からあの世に行く間にはたくさんの敵がいます。王があの世に行くまでに邪魔をしようとする悪魔たちです。それらとどう戦うというマニュアルみたいのが延々と書いてあるのです。主人公はたえずウナスですね。これを読んでいるとウナスという人はなんと自己顕示欲の強い人かと思いますけど、本人が書いたわけではないでしょう。お仕着せの文章に名前を『ウナス』、『ウナス』と入れていくだけなんでしょうか。ウナスが死ぬまでの間にどんなことをやったかがわかる。いってみれば履歴書のようなものなんですね。しかし、その中でピラミッドを何のために作ったかとか、ピラミッドの作り方とかどんなとこからどんな風に人を集めてピラミッドを作ったかというようなことは書かれていないんです。それがせっかくピラミッド・テキストがあってもピラミッド解明につながらない理由なんです。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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