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吉村作治 エジプト博物館
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第4回 「ギザの大スフィンクス」 5/23〜
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スフィンクス カフラー王のピラミッド
(ギザ)
スフィンクス…ギリシャ神話の中にも出てきますね。スフィンクスが自分の前を通った人になぞなぞを出して答えられないと食べてしまう…。「でも、スフィンクスは石だよね」なんていう話は神話の中には出てきませんが、そのくらいギリシャでもスフィンクスは有名でした。実際、エジプトには数百のスフィンクスがありますが、我々が「スフィンクス」といえばギザの大スフィンクスのことでしょうね。スフィンクスとは「シェプスアンク」がいうのがもともとの名で、ギリシャ人がなまってスフィンクスになったのです。シェプスアンクがどういうものかといいますと、「シェプス」は姿、形。「アンク」は復活再生の神様。アンクはいろいろな形で表わされますが、よく知られるのが○に十の字が組み合わされているものでしょう。太陽が夕陽となって砂漠の西の縁に沈む、その瞬間の神様、すなわち太陽神です。
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スフィンクス
(ギザ)
スフィンクスそのものを見ますと、横に線が走っています。頁岩(けつがん)という、堆積岩の中でも少し新しいものです。頁とは、層状という意味を持っていますが、この層状になっている石はもともとこの地域の石です。頭は素晴らしい石を使っています。石灰岩です。東側にある高質石灰岩を持ってきて乗せ、細工をして顔を作ったんですね。ところが本来あるべきあごひげがありません。頭の重さが200tぐらいですから、ひげがないと落っこっちゃうんです。今は微妙なバランスを保ってくっついていますが、このひげ、実は今、大英博物館にあるんです。エジプト政府は返してくれるように要請しているのですが、返してくれない。早く返してもらってくっつけないとそう長くない時…100年ぐらいの間で落っこちてしまうかもしれません。スフィンクスは「獣身に人間の顔」といわれていますが、実像は「神」です。最初は神として作られ、その後はピラミッドとか神殿という裏にある建物を護るための守護神になっていくのです。これがギリシャとかペルシャや中国、日本に来て、日本の狛犬とか、沖縄のシーサーになっていくわけです。護るというのは後からできた役割で、もともとはスフィンクスそのものが神様でした。そのあたりのことを理解していただきたいと思いますね。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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