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| クフ王座像(カイロ・エジプト博物館蔵) |
クフ王…。大変有名な王様ですね。おそらくピラミッドを知っている人は大ピラミッド=クフ王のピラミッドということを知っていますから、ピラミッド=クフ王という感じでしょうかね。クフ王を示す遺物はこれまでたったひとつしかありませんでした。カイロ博物館の7cmぐらいの彫像なんですけど、これがクフ王の一番の遺物でした。しかし、我々早稲田大学のエジプト調査隊が2002年にクフ王の名の入った遺物を2つ見つけました。ですから現在は3つあるんです。我々が見つけた2つのうちのひとつは1m40cmぐらいの女神の像。もうひとつは1m20cmぐらいの小さなスフィンクスです。これは大変な発見でした。おそらく7cmのクフ王の彫像も、私たちが見つけたものも、当時(今から4550年前)、クフ王のピラミッドを造った時のものではないでしょう。伝説的な王様ですから、その後、王を慕い、また崇拝して作られたものと考えられています。
では、クフ王のオリジナルのものはどこに行ったのか!?これはわからないんですね。というのは、クフ王の生涯の記録というのはないんです。なぜかというとお墓が見つかっていないからです。 |
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| マスタバ墳墓群(ギザ) |
よく、ピラミッドは墓だという人がいますが、全く違います。ですからこの中には何も残っていません。じゃあどこにあるのか…?過去の調査隊は東側の方だと言っています。マスタバがたくさん残って並んでいますから。私は西側だと思っています。こちらにもたくさんのマスタバがあります。マスタバに隠されて、この中のどこかにあるのではないかと思います。クフ王の墓を隠すために30以上に及ぶたくさんの(ひとつだけだとその下だとわかってしまいますから)マスタバを造ったのでしょう。
さて、それを一体どうやって見つけようか。それらは全部、日本でいう国宝級のものですからひとつひとつを壊すわけにはいきません。私たちは上空750kmぐらいを飛んでいる撮影衛星の画像を解析することによって中のどこかに異常地点を見つけようとやっているのですが、なかなか見つからない。10年以内には見つけたいと思っていて、兆候はあるんですけどね。
実際のマスタバで使われているものがありますから、そういうところからひとつひとつつぶしていくという手があるんですが、文化財保護法が立ちはだかっているわけなんです。乞うご期待というところでしょうか。 |
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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