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ヘロドトス |
メネスは、メニとかメンナとかメナともいわれます。今でも「メナハウス」というホテルがあるほどで、なかなかステキな名前なんです。メナとかメニは女性によくつけられるポピュラーな名前です。
このメネスという名は王名表(今から3300年ほど前にラムセス2世の第4王子のカエムワセトがセティー1世が死んだ時アビドスという神殿で作ったのがはじめといわれています)にかかれています。
今から2300年前の人類最古の歴史学者ヘロドトスもメネスについて語っています。もっともヘロドトスの話は聞いた話が多く、人から取材をしてそれを記録として残したものですが(ですから、ヘロドトスは「歴史学者」というより「ジャーナリスト」といった方がいいかもしれません)、その中にメネスとかメニといった名前はあるのに、ナルメルの名前はないのです。
ヘロドトスはエジプト最初の王はメネスといっているのに、実際の遺物として残っているのはナルメルのものなんですね。これは一体どういうことなんだろう?
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ツタンカーメン王の封泥
(ダハシュール北遺跡出土) |
実はエジプトでは五重名称といいまして、王の名は5つあるんです。5つに確立するのは実際にはもう少しあとのことですが、それでもこの時代、ナルメル、メネスという名前があり、このふたつが同じ人物と考えることができるんです。
その証拠にアビドスから出てきた初期王朝の遺物に壷がありまして、ワインなどを入れて封をして神に捧げたのですが、封をする封泥(ふうでい)にメネス・ナルメル両方の名前が刻印されていたのです。今では同じ人の名前だろうと意見統一されているのですが、まだまだ予断も許さない。というのは、そのあとからくるアーという王とメネスの名が同じところに書かれているという例があるからです。
謎が謎を呼んでおります。
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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