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吉村作治 エジプト博物館
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第4回 「遺跡発掘の実例」 12/27〜
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「魚の丘遺跡」彩色階段 (マルカタ南)
 今回は私たちの発掘について少々お話したいと思います。 私たちはもともと1966年にジェネラルサーベイをはじめ、70年からルクソールの西岸のマルカタというところで発掘を始めました。ここで10年ぐらいやって、すばらしい成果、魚の丘というのを見つけ、その分析で彩色階段という、階段の踏みづらのところに絵がかいてあるのを見つけ、これがエジプトの発掘史上、約200年で初めてだということで国際的に認められ、ルクソールの西岸の貴族の墓に進出しました。そこでいくつかの未発見の墓を見つけ、そのことがわりと評価されました。そしてその中から200体のミイラを見つけ、そのうちの10体をCTスキャンした上でコンピューターグラフィックで復元した。これが飛躍的に我々の発掘が注目されるようになった理由です。 そのころ…1980年代後半、特にギザのピラミッドの周辺でユネスコの指導のもと発掘をしたんです。我々が電磁波地中レーダーを持っていって調べていたところ、第二の太陽の船が見つかりました。また、ピラミッドの中に部屋を見つけ、スフィンクスの周りからも部屋を見つけた、というわけで大変評価されました。これをひとつの機会として、アブ・シールというところを発掘するに至ったのです。
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ダハシュール北遺跡発掘現場
 これも電磁波地中レーダーでやったのですが、そしたら今から3300年前の、ラムセス2世の王子カエムワセトの葬祭殿が見つかった。これもすごいですね。 同時に東海大学の坂田先生から宇宙考古学、人工衛星の画像解析で遺跡を見つけないかという話が出てきて、その中でもダハシュールの軍事施設が移ったあとを発掘しようということになりました。 見事に1回で持ってダハシュールに今から3500年前の墓地を300以上も見つけたんですね。こういってしまうとスムーズに来たように思われますが、ラッキーだったのです。しかしその中にはいろんな問題がありました。まあ政府との交渉が最も大変でしたが、一緒に働いてくれる労働者…、この人たちは農民ですから掘るのは得意なんですけど、発掘というのは掘りすぎてもいけないんですね。そこでどうにかして余分に掘らないように抑える。私たちは実は発掘できませんから、指導するしかできないので、「いいか、掘るなよ。掘るなよ」と言いながらしかし、掘らせるという、これも結構大変な話でした。 それが向こうの人は、なんだかやりたくなさそうにしてるんで最初はイライラするんですけど、考えてみれば、あの暑い中で重い物をもってやるわけですから「我々だってやっぱり同じようになるだろう」という、心も優しく対応しなければ、という、苦労話もありました。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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