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吉村作治 エジプト博物館
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第4回 「黄金で何を作ったのか」 8/23〜
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「ツタンカーメンの黄金のマスク」
(カイロ・エジプト博物館蔵)
 古代エジプト人は黄金で何を作ったのかといいますと、何でも作りました。
一番大事なものはやはり仮面でしょうかね。人間は死ぬと肉体と精神、2つに分かれ、精神はまた、この世に残る精神とあの世にゆく精神(魂)の2つに分かれました。魂は年に1回戻ってきて、肉体と一緒になり、自分の子供や孫たちと会う、というライフスケジュールがあるのですが、帰ってきた時に、肉体(ミイラ)の鼻が折れていたりしてわからなくなるといけないと考え、王の顔のデスマスクを取り、金を打って顔にする。いちばん有名なのはツタンカーメンの黄金のマスクです。この他にエジプトに今、4つぐらいあります。
王様以外の人はどうするかというと、きれや石膏を顔にあててお面を作りそのお面に金粉を塗る。そうすれば金を使う量がすごく少なくてすみますよね。しかも一見黄金のマスクに見えるといういうことで、一時期すごくはやり、王族などはこれを使いました。

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「ツタンカーメンのサンダル」
(カイロ・エジプト博物館蔵)
 もう少し位の低い人は直接顔に金粉を塗りました。顔は重要ですから、顔にだけ塗ったというわけです。あとは、ミイラの指が折れると指サックを作ったり、ほかに重要なのはサンダルですね。
サンダルはエジプトが始まりで、今見ても最新流行の型のものがあったりします。サンダルを使うのは貴族以上の位の高い人で、ツタンカーメンの物も残っていますが、サンダルを金で作るということは、永遠にあの世で歩いていけるということです。
あと、アクセサリーですね。羽根をつけてうちわのようにして使う柄とか、胸にかける銘板など、身に付けるものも結構作ってまして、やはりなんといっても日用品。実際に使うものではなく、あの世に持っていって黄金のものを使うということです。この世は一時的ですけど、あの世は永遠と思ってますから、永遠に使うためにはよほどいい材質のものでないとダメなんですよね。そこで金を使うわけです。
古代エジプト人にとって黄金は実際に心から必要なものだったわけです。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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