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吉村作治 エジプト博物館
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第2回 「黄金の作り方」 8/9〜
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「鋳物職人」
(ルクソール西岸、レクミラ墓)
 「黄金の作り方」といっても、捏造するということではありません。
前回お話したように、金属は石の中に入っています。その鉱物を燃やしますと中に入っている元素に対して刺激を加えるということになります。要するに、石の中に隠れている金属をあぶり出す。熱を加えるとはそういうことです。
熱を加えて金属が出てくる温度を融点といいます。融点は金属の種類によって違います。これが自然のすばらしいところなんですね。融点が違うので、温度によって違うものが出てくる。磁鉄鉱なんてのはもともと鉄を多く含んでいる、鉄を採るための石ですが、金の融点が鉄よりうんと低いために低い温度のところで金が出てくる。鉄を採る前に金を採ることができるんです。
一方黄銅鉱は、銅を含む鉱物ですが、銅と融点の近い金属が何種類かあるので、純粋の銅を採ることがむずかしいんですね。一緒にいろんなものが出てきてしまいます。
こうして一緒に出てきたものがブロンズ、日本語でいう青銅です。「青銅」と字で見ますと青いイメージがありますが、中の銅がさびた色なんですね。出てきたときは金と同じ色をしている。「ニセ金」です。ところがニセ金は酸化してすぐさびてしまう。そこが本金とニセ金の大きな違いなんですね。
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「メレレト王女のベルト」
(カイロ・エジプト博物館蔵)
 黄金の作り方は「燃やす」。ガンガン火を炊くことです。どのくらいの温度を上げるかというと、大体400〜500度で充分金は出てきます。
るつぼのようなものに細かく砕いた鉱物、金の入った石を入れ、炭を使って下から温度を上げてゆくとじわじわと出てきます。そうやって出てきた金を型に流し込みます。この、型に流し込んだものがインゴットです。
砂金は簡単です。るつぼに入れてちょっと温度を上げれば、砂金は金そのものなのですぐ溶けますから、これを型に入れればいいわけです。
砂金は簡単だけど岩石に入っているものは温度を上げるのに苦労するということです。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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