| 第4回 |
「1990年代 進行中の調査プロジェクトについて」
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7/26〜 |
私の発掘年表、いよいよクライマックスに入ります。
私たちは2000年になる前、つまり20世紀のうちに大発見をしようと思いまして、いろんなハイテクを使い、王家の谷やギザのピラミッドの近く、階段ピラミッドの近くなどをやっていたのですが、あるとき、東海大学の情報科学センターの坂田俊文先生から「宇宙工学をやろうよ」というお誘いを受けました。
3年間の準備のもと1993年にスタートさせ、1996年に人工衛星の画像解析に基づいてここに遺跡があるだろう、というところを発掘したところ、ついに、地下13mの所にお墓を見つけました。イパイという貴族の大型のお墓でした。ここから、ツタンカーメンの指輪とか、ネックレスなど、たくさんのものを見つけました。
いろいろ調べてみますと、このイパイという人はツタンカーメンの側近ですが、ツタンカーメンの正史には一切出てきません。陰の人物でありながら側近でしたので、ツタンカーメンの指輪だけでなく、王妃のアンケセナーメンの指輪も出てきました。これは世界でも初めてのことで、一生かかっても見つけられないようなものを見つけたことになります。
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「ツタンカーメンの名の入った指輪」
(ダハシュール北遺跡出土) |
実はこの1ヶ所だけでなく、この周りに300基ぐらいのお墓があることがわかりました。1996年からずっと続けていますが、今までに30基ぐらい見つけています。
電磁波地中レーダーで見つけたアブシールの聖なる丘からは2000年になっていろんなものが出てきています。
2001年にはあのギザのプラミッドを建造したクフ王の名のついたスフィンクスや女神像、2002年には階段ピラミッドのプロトタイプ、原形が出てきました。これはもう、ラッキーというよりも奇跡というべきでしょうね。
現在はこのピラミッドの原形を発掘していますが、この周りから階段ピラミッドを設計、施工、管理したイムヘテプの墓が出てくるんではないかという、状況が出てきました。もしこれが出てくれば、エジプト史学史に輝く、日本のスバルのようなものになるんではないかと思っています。
期待していただきたいのと同時に、私たちも夢を捨てないで頑張っていきたいと思っております。 |
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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