| 第2回 |
「ピラミッドをつくった測量技術」
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4/12〜 |
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| 「計測輪」(模型) |
ピラミッドのことを考えると頭が痛くなるほどのたくさんの分からないこと、謎があります。誤解もあります。その中で一番の誤解は、「ピラミッドは砂の上にある」ということでしょうかね。砂の上にあったら4500年も5000年ももたないですよね。ピラミッドは岩盤の上にあるんです。
しかし岩盤は硬い上にデコボコしています。その上に乗っけたら崩れてしまうのでは?という心配がありますね。ですから、ピラミッドを作るときに一番大事なのは「水平をとる」ということです。
水平をとるには、どうしたかといいますと、デコボコの岩盤に碁盤の目のように溝を掘り、水を流すんですね。そうすると、「水平」というぐらいですから、水がぴたーっと平らに収まります。収まったところで、水の高さに合わせて岩盤の表面を削っていけばいいわけです。
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次は辺の長さを測らないといけません。ピラミッドの一辺は現代的な単位で約230メートル。「約」といったのは、キュービットという、王様の腕尺で測るからです。1キュービットはおよそ48〜52センチの間。平均で50センチとすると、230メートルは、460〜500キュービットということになりますね。さて、これをどうやって測るか…。10メートルの巻尺でだって、23回。どうしたって、誤差が出ますよね。ところが、ピラミッドの東西南北の誤差、どのぐらいだと思いますか?なんと、1センチ以内なんです。紐で順繰りに当てていったらヘタすると1メートルぐらい違っちゃいますね。どうしてやったのか…。これを解き明かしたのが私なんです。
計測輪というものを使ってたんです。1キュービットを車輪の形にして、これをぐるぐると、一回転、二回転…と、回転させる。こうして古代エジプト人は非常に実験的に素晴らしい計算をしていたんですね。直線をとる時には穴をあけた棒を三本立てて、一番目の穴を覗き、3つの穴がまっすぐにつながれば直線であるという方法を使っていました。この他に直角を取る道具を使っていたりと、そうやって測量をして、あのピラミッドをつくったのですから、4500年たってもびくともしなかったんですね。崩れたピラミッドといったら、後世の人が石を取っていったからで、根底から崩れたものはなかったんです。それほど、古代エジプトの人たちの測量はしっかりしていたんです。 |
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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