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吉村作治 エジプト博物館
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第1回 「古代エジプト 食文化の基礎知識」 2/2〜
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 今回のテーマは「古代エジプト食文化」です。その第1回目として「食文化の基礎知識」についてお話します。
我々日本人は「食無くして人間の生命なし」ということを知っているにもかかわらず、食文化というとおいしいとかまずいとかグルメといった観点で見ますよね。必ずのように「エジプト料理っておいしいんですか?」って聞くんです。
「おいしいんですか」といったって、その人の歴史や文化、家庭の状況などによっておいしい、まずいは違うわけです。日本でも東日本と西日本では食べ方が違いますよね。例えば、西日本の人は納豆が嫌い、なんていうこともあるじゃないですか。東日本の人にとって、(私もそうですが)納豆はなくてはならないけれど、西日本の人には納豆があったら食欲がなくなるなんてこともあるわけですから、おいしい、まずいといった論議はあまりいい論議ではないと私は思います。
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 エジプト、しかも古代エジプトの食文化には3階級あると思ってください。
ひとつは王様とその周辺、2つ目は貴族や役人、3つ目は庶民、要するに農民です。
農民たちの食べ物は非常に単純でして、自分たちで収穫した大麦や小麦を中心とした粉をパンにして、そのパンを主食に食べてゆく。2番目の貴族や役人はそれよりかなりマシです。
ナイル川の周辺に沿って40万平方kmぐらいある耕作地で最も収穫量の多いものは大麦、小麦で、これらはパンにされるのですが、このほかにたくさんの野菜。キュウリみたいなのとかタマネギ、あと、ザクロやブドウといった果物類を食卓に乗せて、毎日のように宴会…といってはちょっと大袈裟ですが、みんなで集まって会食をする。
3番目の王は大変なものでした。中国の皇帝ほどではないにしても、歴史上これだけ贅沢に食生活を楽しんだ人たちもないでしょう。
どのような食べ方をしていたかといいますと、必ず大きなお皿に、肉の焼いたの(言ってみればテーキですね)がおいてある。今でもパーティの時にローストビーフなんかをシェフが切ってくれるでしょう?あんな感じです。パンも山ほど、焼きたてのが来る。そのほかに、サラダですね。そういったのが回ってくるんでそれを自分で取って食べる。今でいう西洋料理のフルコースみたいなものを好きなだけとって食べるということでした。食生活は大変豊かでそこから文化が生まれたというわけです。
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吉村作治〜私の素顔
吉村作治さんの写真1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!

情報提供: HISTORY CHANNEL
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