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ピラミッドの造り方、4回目のテーマは「ピラミッドの積み上げ」です。
ピラミッドというのは、石を切って、運んで、積む。簡単そうですが、これは大変なことなんですね。ピラミッドはどのくらいかかってできたのか、多くの人が疑問に思っていますけど、一番大きなクフ王の大ピラミッドで22〜3年かかっています。
なぜわかるかというと、下から3分の2のところに「クフ王治世17年」という記録があります。そのあとてっぺんまで造るのに3年ぐらいとすると、合わせて20年、その後化粧したらまた2〜3年ぐらいかな、という推定です。記載はどこにもありません。
石を運ぶ角度は10度、10%です。これが最適な角度です。ただ、上のほうへ行くと角度はあがっていきますから、上から3分の1ぐらいまでを10%で保っていけるといいですね。あとは小さな石にしていけばいいわけですから。
上まで行ったら、前の石とのセッティングをしないといけません。 これが大変です。そりに乗っていますからね。下ろさなければいけません。その時に割れると困ります。ですから微妙なことをするんです。そりの下にコロを入れて転がしていくんです。(運び終わったら、石をちょっと持ち上げればコロははずれます。)次に石材を整形して上の部分を水平にならすんですけど、積み上げるためには水平を保たなければなりません。一番下からずっとその水平を保つのは大変なことでした。石の上に線を引いて、次の石を積み上げる時に合わせていく。こうやって積み上げていったわけです。
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ピラミッドの一番上の石をキャップストーンというのですがこのキャップストーンがピラミッドの命です。ここのところに太陽神ラーのカルト、霊が宿ると考えられていました。霊が宿ることによってこの全体ピラミッドが生きるんです。それまでただの石だったのが神になる。キャップストーンはそのためのものです。
そのキャップストーンを上げる時に式…上棟式を行うのですが、外国から大々的に人を呼んできました。ですから、キャップストーンが上がって式をするまでの間に周囲をきれいにして、石を上げるための斜路もはずさなければなりません。このことにより、いかにエジプトが巨大で尊敬されるべき国であるかを国の内外に示したのです。ですから、何万人という人が来て完成式を祝うんです。今でも国家的な大事業は国の内外から人を呼んでやりますよね。その伝統が今でも生きているというわけです。
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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