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| 「東に昇る星(右)、西に沈む星(左)と真中で結び、できた角を二等分した方角が北(N)」(イメージ) |
ピラミッドの造り方、第2回目は「ピラミッドの基礎造り」についてです。
第1回目でもお話したように、ピラミッドには岩盤が大事でした。そりゃそうですよね。もう4500年以上もピラミッドが乗っかっていてびくともしていませんからね。ふつうなら割れたり傾いたりして、だだだッといきそうなもんですが、びくともしない。最低でもあと5000年や1万年は大丈夫でしょう。ということは、相当しっかりした岩盤の上につくったわけです。
まず、どのように水平を測ったかということをお話しましょう。言葉通り水を使うわけです。岩盤に溝を掘って水を流します。水を流して、水面の上に余った岩を削ります。実際の一辺の長さは230mぐらい。本当にそんなに大量の水を流したのか?と心配される方もいらっしゃるでしょうね。
まず、最初に一辺に溝を一筋作って水を流し、線を引きます。
それに合わせて次々平行に線を作っていきます。古代エジプト人はすでに平行ということを知っていましたから、こうやって、水平を測っていったわけです。では方位はどう決めたかといいますと、星です。夜、一ヶ所場所を決めて立ち、星が上がってきたところに印をします。朝、星が沈む時、同じ場所に立って、星の沈むところを印します。ふたつの印のそれぞれと立っていた場所を結んで線を引き、そこにできた角を二等分した方向が北になるということです。
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| 計測輪(イメージ) |
次に距離を測る技術ですが、計測輪というのを使っていました。誰がやっても1周で同じ距離が取れます。その輪っかの回転数で何キュービット(古代エジプトの基本的な長さの単位。人間の中指から肘までの長さとされている。大体50cm)というのを測りました。
ピラミッドの一辺は230mですから、何回転させればいいのか?ということですね。
ところで、円周にはパイが入っていますよね。古代エジプト人がパイを知っていたかということですが、パイはギリシャ文字ですし、概念もなかったようです。しかし、合理的に科学的にピラミッドを作っていたというわけです。 |
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●1943年東京生まれ。
幼い頃からエジプトに興味を抱き、1966年に早稲田大学古代エジプト調査隊を組織し発掘を始めました。
ルクソール西岸の『魚の丘』、クルナ村の貴族墓では200体のミイラや未発見貴族墓、クフ王のピラミッド内の第2の『太陽の船』を発見したのは実は私なんですよ。
発掘活動の現状報告などもお話していこうと思っています。
現在早稲田大学客員教授(工学博士)。
本もたくさん書いています。デジタル衛星放送・ヒストリーチャンネル「吉村作治 エジプト博物館」にも出演していますので、こちらをご覧になれば「動く私」に会えますよ!
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