| 9月 |
よく学び、よく食べ、そして、楽しく遊ぶことが健康につながります |
9/29 |
会社を定年退職したあたりの年齢から、思い悩んでしまうことの多くに、「子どもに財産を残そう」というものがあります。しかしこれがいけません。
子どもにお金を残そうとするから、ゴルフもガマンする、銀座あたりに遊びに行くのもやめてしまう、という具合になります。
そこで、子どもに残さないのなら、どんどん使えばいい。毎日が楽しい不良老人になってしまうという逆転の発想があります。 男性の遊びで考えてみましょう。
今、デフレの時代になって、バブルのころなら自前では無理だった高級なゴルフ場だろうと銀座のバーだろうと、安い値段で行けるようになってきています。
もっといえば、リタイヤした中高年は浮気もいいじゃないかと思います。たしかに、年ごろの子どもがいる時期では、教育上もよろしくなかったかもしれません。しかし子どもも成人し、自立してしまえば、それを気にする必要もありません。この歳で子どもに気を使うようでは、親が子離れできていない証拠です。
作家の渡辺淳一氏の男女の性愛の極致を描いた『失楽園』が大ベストセラーになりましたが、ご本人も恋多きことで知られています。氏がそうだというのではありませんが、セカンド・ステージに入ってくれば、まわりも許せる雰囲気になってくるものです。
その代わり、奥さんが浮気をしても、若返りのために努力していると思えるくらいの度量は必要です。また、女性の場合セカンド・ステージでは、不倫をしても妊娠の心配がなくなるというメリットも大きいでしょう。六〇代の十朱幸代さんが若手俳優との恋愛で話題になりんましたが、恋をするくらいだから若く美しくいられるのだとすれば、奥さんを 若くて元気で美しくさせるために恋を勧めるくらいでちょうどいいのかもしれません。そして、「オレも若々しさのために遊ばせろ」というわけです。また、奥さんが若く美しくなることで、新たに恋愛感情が湧く可能性もあります。
ここで、ポイントとなるのは不景気のせいで、お金を使えれば意外にもてるものだ(女性も)ということです。
使えるお金があるということは自分の人生の積分の結果なのだから、お金を使ってもてるというのも自分の魅力なのだと割り切ればいいのです。
ですから、不良と呼ばれるくらいに遊んだほうがいい。健康のためにも、むしろ、そのほうがよく、精神的に生き生きしていれば、それにつれて身体の動きもよくなる。精神的にも肉体的にも健康で活力あるセカンド・ステージのためには、遊んでいたほうがいいのです。
遊ぶことが元気につながれば、医療費もかかりません。ガマンばかりで体調が悪くなれば、それだけ病院通いも多くなります。老人といえど、これからは医療費負担は増えていく一方です。
つまり、年間300万円を医療費に使うのか、それとも遊びに使うのか、選択を迫られているといっても過言ではないのです。
どう考えても、遊びに使ったほうが建設的です。
しかも、それが子どものためでもあるのです。老人が病院に通う機会が多くなればなるほど医療保険からの出費は増えていきます。それが自分の子どもたちに保険料負担の増加という形で、のしかかっていくことになるのです。
遊ぶことで健康になって病院にかかる回数が少なくなれば、その負担も減らせることになるわけです。
まとめてみましょう。子どもたちにお金を残すのをやめて、自らが消費するセカンド・ステージを目指すことは、まず、子どもたちが自立した人格をつくっていくきっかけになります。さらに自分たちが遊びで消費することで、日本経済の活性化につながります。そして何よりも、自分の健康に好影響をあたえます。医療費も下がって、子どもたちの保険負担を軽くすることにもつなります。不良老人としてのセカンド・ステージは、まさに、いいことずくめなのです。
さて、「五〇歳からの活力人生」は今回が最後となりました。次回からは、中高年の恋愛について絞った形での新シリーズ「黄昏恋愛術」がスタートします。お楽しみに。 |
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●1960年生まれ、精神科医。東京大学医学部卒、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェロー。老年精神医学、精神分析学(特に自己心理学)、集団精神療法学を専門とする。日本初の心理学ビジネスのシンクタンク、ヒデキ・ワダ・インスティテュートを設立し、代表に就任。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。
2004年より企業経営者のための会員サービス「和親の会」を発足。
和田秀樹公式サイト:
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